高輪眞知子　　Machiko Takanawa

　１９７３年、東京ドラマスクールを卒業後、金沢でドラマ工房｢ピコロ｣を結成、別役実作品に挑戦。１９９０年より制作集団｢鏡花劇場｣に参加。泉鏡花作｢絵がたり滝の白糸｣の白糸役。｢酸いも甘いも｣｢白梅は匂へど｣｢海を歩いて｣（以上、松田章一作、荒川哲生演出）、｢ガラスの動物園｣（テネシー・ウィリアムズ作、荒川哲生演出）。１９９４年、金沢ジャンジャン公演｢愛をこめてあなたを憎む｣（リンダ・マーシャル作、荒川哲生演出）に出演。同作品は演劇ファンの要望で、２年後に再演された。演劇人生３５年に達し地元演劇界の代表的女優。特に荒川哲生演出による、松田章一作品に数多く出演。１９９９年、金沢市民芸術ホール５周年記念事業 芝居｢幽月｣（泉鏡花記念金沢戯曲大賞、奨励賞受賞作品、荒川哲生演出）では、作者パティ・クリスティナ・ウィリスの強い要望で参加、初の二役に挑み好評を得た。
　２０００年、泉鏡花記念館会館１周年記念公演 朗読劇「湯島の境内」に出演を機に出前公演を企画し参加する。２００１年、泉鏡花記念館開館２周年記念公演 朗読劇「山吹」、開館３周年記念公演 朗読「化鳥」、５周年記念公演、朗読劇「海神別荘」に出演する。２００３年８月「この子たちの夏」、２００４年３月金沢市民芸術村ドラマ工房創造発信事業「おーい幾多郎」（池田むかう作、西川信廣演出）に参加する。また、地域演劇の活性化に貢献し、平成十四年度｢金沢市文化活動賞｣を受賞する。 ２００５年４月、表川なおきと共に「朗読小屋 浅野川倶楽部」を設立。県民市民を対象に朗読講座を開講し郷土文学作品の魅力にふれると同時に地域文化のあり方を追求している。２００７年１１月、第４回泉鏡花フェスティバル・第３回泉鏡花記念金沢戯曲大賞受賞作品｢おりづる｣(大谷護作、ふじたあさや演出)に出演する。